無外流 顕心館

歴史散歩

第108回『西福寺』
所在地:大阪府和泉市桑原町

 西福寺は、鎌倉時代初期に俊乗房重源上人が中興の祖と伝えられています。この重源上人が桑原の地で雨乞いをしていると、黒い雷雲が空を覆い、雷を伴った夕立となました。その内境内の井戸に雷が落ちたので、近くで洗濯をしていた老婆が井戸に蓋をして雷を閉じ込めました。許しを請う雷に「今後この地に落ちないと誓うなら出してやろう。」といったところ、雷は約束を誓いました。雷は天に戻るときに「ゴロゴロと雷の音がした時に「クワバラ、クワバラ」と唱えてもらえれば、桑原であることが分かるので、雷を落さない」といいました。 以後、雷鳴が鳴ると「クワバラ、クワバラ」というと雷が落ちないと云われています。

第107回『伊和神社』
所在地:兵庫県宍粟市一宮町須行名
 言伝えでは、豪族・伊和恒郷に大己貴神(古事記では大国主神の幼名と書かれています)から「我を祀れ」との神託があり、近くに大きな白鶴2羽が石の上で北向きに眠っていたのをみて、その場所に社殿を北向きに造営したとされています。

第106回『神童寺』
所在地:京都府木津川市山城町神童子不晴谷
 神童寺は聖徳太子が創建したと言われています。山岳修験の道場として栄えました。また数多くの藤原期の仏像が残されています。

第105回『琴浦神社』
所在地:兵庫県尼崎市琴浦町
 源融公が、琴が浦の海水を京都六条に運び、塩を作った由来から御祭神として祀られています。

第104回『姫路城』
所在地:兵庫県姫路市本町
 姫路城の天守がある姫山は、古くは「日女路の丘」と云われていました。また、播磨国風土記にも「日女道丘」の名が記載されています。姫山は桜が多いことから桜木山とも言いそこから「鷺山」ともいいました。

第103回『筒井順慶の墓(五輪塔覆堂)』
所在地:大和郡山市長安寺町
 大和国の大名・筒井順昭の子として生まれた。順慶は茶湯、歌道等に優れた教養人で、波乱曲折の人生でもありましたが、織田信長、豊臣秀吉と仕え病の体で戦に赴き帰国後36歳の若さで病死しました。

第102回『浮御堂(満月寺)』
所在地:滋賀県大津市本堅田
 恵心僧都が比叡山から琵琶湖をながめると、琵琶湖から光明がありこれを掬いとらせると、黄金の阿弥陀仏像であった。それを木彫りの阿弥陀仏像の体内におさめ、浮御堂を創建したと云われています。

第101回『中江藤樹の墓(玉林寺)』
所在地:滋賀県高島市安曇川町上小川
 中江藤樹は、郷里で私塾である藤樹書院を開きました。名前の由来は屋敷に藤の巨木があり、藤樹先生と呼ばれることから付きました。また 、身分をこえた平等思想のもと武士や農民、商人、職人にまで広く教えを開き、いつの頃から近江聖人と称えられました。

第100回『大避神社』
所在地:兵庫県赤穂市坂越
 秦河勝は、聖徳太子の元で活躍をしおり、京都の広隆寺を建立した人物でもあります。その秦河勝が、蘇我入鹿の迫害を避けてこの地辿りつき一帯の開拓を進め町の発展に尽力をつくしました。その後地元民がその霊を祀ったのが創建といわれています。

第99回『竹田城址』
所在地:兵庫県朝来市和田山町竹田古城山
 築城に関しては定かではありませんが、山名宗全によって築城され大田垣光景が初代城主と言われています。また、 縄張りが虎が臥せているように見えることから、虎臥城とも呼ばれています。

第98回『白山神社』
所在地:滋賀県湖南市東寺
 平安の初期に、最澄が白山権現の殿舎を建立して、神霊を奉祀しました。拝殿は室町時代に建立したものです。当時、長寿寺三重塔がありましたが、織田信長が安土総見寺へ移築してしまったといわれています。

第97回『善水寺』
所在地:滋賀県湖南市岩根
 奈良時代天皇の勅命により鎮護国家の道場として草創されました。後に、京の都で桓武天皇が、霊仏出現の池水を以って薬師仏の宝前にて病気平癒の祈祷、医王善逝の秘法をしこの霊水を天皇に献上されたところ、忽ち平癒されこの縁に依って岩根山善水寺の寺号を賜わりました。

歴史散歩年表

2019/12/06
第108回『西福寺』
2019/11/01
第107回『伊和神社』
2019/10/01
第106回『神童寺』
2019/09/01
第105回『琴浦神社』
2019/08/01
第104回『姫路城』
2019/07/01
第103回『筒井順慶の墓』
2019/06/01
第102回『浮御堂(満月寺)』
2019/05/01
第101回『中江藤樹の墓』
2019/04/01
第100回『大避神社』
2019/03/01
第99回『竹田城址』
2019/02/01
第98回『白山神社』
2019/01/01
第97回『善水寺』

歴史散歩過去年表

●歴史散歩TOP
●西暦2011年(平成23年)
●西暦2012年(平成24年)
●西暦2013年(平成25年)
●西暦2014年(平成26年)
●西暦2015年(平成27年)
●西暦2016年(平成28年)
●西暦2017年(平成29年)
●西暦2018年(平成30年)
●西暦2020年(令和2年)
●西暦2021年(令和3年)
●西暦2022年(令和4年)
●西暦2023年(令和5年)